40になってしかも調理師は見切りをつけているので少しは文句を言うのも構わないかもしれません。
担担麺という小吃があります。日本では汁ありと汁なしがありますが、四川では汁なしと汁少しありがあります。汁少しありはあまり知られていないタイプで、当店がそうなのですが完全な和えそば型ではありません。当店の汁なしは昼が完全な和えそば型の成都その辺の味、夜は一人前につき50ccのスープを入れた「成都担担面」の味です。
担担面を突き詰めていくとややこしくて、由来問題(担ぐから担担面なのか、天秤棒で売るから担担面なのか)、そこから担の字は一声なのか四声なのかとか。それより重大なのは坦坦麺と書く店が多いことでしょう。
担ぐにしても天秤棒(中国語で担子)にしても担です。坦というのは見た目が似てるだけで、担担麺とはなんの関係もありません。麻婆豆腐を麻姿豆腐と書いたらおかしいでしょう。糖醋里脊を糖醋里背とか糖酢里脊、蠔油牛肉を蛎油牛肉も。言葉がわからないと料理は作れないと思います。中国料理の普及のために、中国料理に携わる人は必ず担担麺と書きましょう。自分で自分の首を絞めてることになると思いますよ。