先日、飲料会社のWebCMの撮影がありました。12月に見られるようなのでよろしくお願いいたします。

 

そのWebCMの撮影の方に、「福岡の店なので福岡の方言で話してください」と言われました。私今月で福岡に来て20年になりますが、福岡の方言は全くわかりませんのでお断りしました。そのときにふと気付きました。

 

福岡に住んで普通の生活をして20年経ちましたが、学ぼうとする意識がなければ耳慣れている言葉も習得することはできません。それは別に語学だけのはなしではなく、料理の世界でも何年やってもできない人っています。私が福岡の方言を話せないように、何年包丁を持っても切りものがうまくならない、何年肉まんを作ってもうまくならない、それはうまくなろうと思っていないからです。

 

私は別に福岡の方言を話したいと思っているわけではありませんが、自分がそういう環境にいるのにできない事実を意識することで、考え方を見直すことはできました。調理師は技術職ですので向上心がないとすごくうまくなることはありません。手が動くようになるとある程度はうまくなりますが、壁にあたります。その壁が壁だと意識することでその先があって、壁を意識することがなければその先に行くことは永遠にないのだと思っています。

 

福岡の方言を学ぼうと思ってませんが、福岡の方言を学ぼうと思って聞いていたら今話せていたかもしれません。同じ時間、同じ条件でも考え方で結果は変わります。仕事でも同じ時間仕事して伸びる人伸びない人がいるのは考え方の違いです。せっかく修行するのなら、同じ時間でできるだけたくさんのことを身につけて、早く独立してお金持ちになったほうがいいんじゃないでしょうか。