[四川料理巴蜀]のかくし味

Blog of Hashoku

美味しい

サイゼリア創業者の「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」という本を読みました。全くその通りだと思います。調理師が美味しいものを自分で作っている自信があるのは結構なことだと思いますが、でもその思いが強いのに、自分の美味しいものがお客様のニーズに合ってない場合、どうしたらいいんでしょうか。美味しくないもの出して商売できますか。

 

この本のなかで特に良かったところはお客様のニーズに合わせた店にならないといけないというところです。何でもかんでもを取り入れ、たくさんのお客様にきていただくのは間違いだと。確かにそう思います。でも狙いが定まらない店が多いのも事実です。

 

食べログに悪評を書かれて腹が立っている飲食店は多いと思います。でも私は食べログに書かれて腹は立ちますが食べログがいらないということはありません。あれは必要です。自分の作り上げた店にどのようなお客様が来て欲しいのか。食べ物の知識がある程度あって食べ歩きが好きなお客様、とにかく早く食べたいお客様、とにかく安く食べたいお客様、とにかく高いものが食べたいお客様、たくさん食べたいお客様、お客様それぞれにニーズがあります。そのニーズに応えられなかったとき、お客様が食べログに悪評を書きます。

 

例えば大衆的な中華麺の店にきて、期待していた高級中華の味ではなかったというお客様。ランチコースはないと申し上げているのに関わらずランチタイムに夜のコースをご注文し、他店のランチコースと比べて高いと言うお客様。原因は自分の店のコンセプトがしっかりできていないために、たくさんのお客様を集めてしまったからです。それはお店にとってもお客様にとっても不幸なことです。お店が書かれた悪評とお客様のお金を無駄にした気持ち、同じであるかというとそうではないのですが。

 

だから美味しいと言わないほうがいいと思います。一つはたくさんのお客様を集めてしまうため。もう一つは特に外国料理をする調理師に言いたい。私の親方は台湾人ですが、同じ台湾料理を作って私と親方がこれは美味しいよ、食べてごらんと言ったとき、果たしてどちらの料理がほんとうの台湾料理なんだろうなと思いますか。日本人の中国料理の調理師が作る美味しいものって日本風中国料理か中国風日本料理かどちらかにしかならないと私は思います。自分で言う美味しいは、中国料理の信憑性を減らしています。

 

蛇足ですが食べログよりもっと面白いのはGoogleです。気軽に書ける分お客様の本音が見えます。移転して遠くなったんで一点、いつも並んでるから入れない一点、チラシみたらなんか高そうだった一点、こういう書き込みをする方は美味しいに決まってる店に行ってください。よろしくお願いいたします。

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