[四川料理巴蜀]のかくし味

Blog of Hashoku

従業員、アルバイト募集

単品を再開するにあたり、従業員、アルバイトを募集します。
もう聞きあきたかもしれませんが、従業員を雇っていると昔の親方に指導していただいたことを思い出します。たくさんあって毎日言われていましたのでもうしみついていますが、思いだせる部分かいてみます。
親方に言われていたことは、「とにかく毎日起きている時間のすべての動作が修行」でした。
切りものをしていて、教えていただいたことをする二回目のときに一回目より完成度が低いと、回を重ねるたびにうまくなるのが技術、へたくそになるのが堕落と言ってました。
片栗粉をつかむときに、荻野それ何グラムやと。毎日何度も片栗粉を触るのなら、自分で何グラムか意識してつかまないと時間の無駄だと言ってました。
絶対に料理を間違ったり、ものを入れ忘れたりしませんでした。僕が間違ったら荻野給料日忘れたことあるかと。あなたが給料日忘れないように、私は料理忘れないって言ってました。
三十皿の料理をいっぺんに作って、一皿盛り付けたらすぐ出せと言います。最後の三十皿目と最初の人一皿目の量が全く同じで、余ることもありませんでした。すごいですねって言うと、これが仕事やからっていうてました。
来日して少しの間餃子チェーンで働いていたようです。一時間当たり何個包まないといけないと決まっていたようですが、それはできて、自主的に最低限の数より多く包んでいたようです。一時間に何個包んでも同じ給料なら、たくさん包んだほうが得やと言ってました。その時はわかりませんでしたが、同じ時間の中でいかに自分を伸ばすことができるかを常に考えていた人でした。
まあまだまだいっぱいあるんですけどこんな親方に4年間みっちり教えていただきましたので、自分の感覚はこれに近いです。当時の親方は確か36くらいで、僕はもう38なので全くレベルは足りてないんですけど。
まあそれを踏まえて従業員を募集しますが、ぼくもいろいろありましたので多くは求めません。遅刻はしないひとと、洗い物や雑用でも自分を磨けると思う人ぐらいでしょうか。いろいろ教えてほしいけどすぐにうまくなりたいというような人は困ります。
僕の時代は教えたことは一回で覚えろと言われていましたが、従業員は教えたことを一回で覚えられないことを、ぼくが一回で覚えるように努力します。心の広い人になろうと思います。
これ見て絶対従業員は来ないでしょうね。
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さみしい話でしたのでカメのスープ。

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