[四川料理巴蜀]のかくし味

Blog of Hashoku

1901年の羊と1862年の牛

槇浩史さんの中国名菜ものがたりという本で、麻婆豆腐の伝説という文章があり、その中で麻婆豆腐が生まれたのは1901年よりあと、羊肉を使って作っていたというくだりがあります。これは広く日本の四川料理店に知られていて、麻婆豆腐は本来羊だと思う調理師のかたが多いです。

四川の陳麻婆豆腐店には十年前まで大きく由来を書いた壁掛けの木板がありましたが、写真を撮っていないためそれが本当かわかりませんでした。しかし言えることは中国の料理書に発祥が羊だと書いたものは一つもなく、そしてだいたいの本は麻婆豆腐は1862年ころに出来たと書いています。
どっちが本当かわかりませんが、陳麻婆豆腐店自体は1862年説のようです。今回行って食べてみたら皿に書いてました。まあ陳興盛飯舗がオープンしたときから麻婆豆腐を売りにしていたかどうかが不明ですし、発祥時は陳麻婆ではなかったので、数字は後からつけたこじつけかも知れませんけれど。
それだけです。

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