[四川料理巴蜀]のかくし味

Blog of Hashoku

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気がつけばずっと更新せず放置してました。6月7月と営業してきて8月はかなり暇です。前年比50%くらいの予定です。いつでも入れますので良かったらどうぞ。

 

中国食文化のほうに力をいれようとしてしばらくたちました。コロナのこの時期に時間があるので何かしようと考え、それなりに何かしてるのですがまだまだ勉強が足りません。

 

今日から中国料理のことを少しずつ書いていきます。今日は中国人の美味しいものが中国料理という話。

 

中国料理に限らず外国料理に携わる調理師は、自分の舌を信じてはいけません。中国料理で言えば中国人が食べて美味しいものが中国料理で、日本人の舌に合うものは日本式中国料理です。

 

例えばイタリアに旅行にいって、ホテルの朝食に味噌汁があったとします。その味噌汁に万が一オリーブオイルが入っていたら、それは日本料理と言えるでしょうか。外国料理をするというのはそういう危険があるということです。料理はその国の人たちの文化であって、外国人が勝手に変えていいものではありません。逆に言えば自国の料理を変えていくのは自由だと思います。

 

中国料理は現在どんどん変わって来ています。ここ20年くらいで成都の料理は様変わりしました。私は評価の高い店はあまりいきませんが、行っても美味しいとは思わなくなりました。

 

中国料理は中国人のもので、変えることは自由です。食べログのようなものが中国にもあり、その書き込みを気にして商売に走るのもやむを得ません。しかしインターネットで評判のいいものは、美味しいものでしょうか。

 

年寄りから聞き取りを数件したところ、「行列ができてる店がいい店」

「最近の店は高くてあまり美味しくない」

「高過ぎて行けない」

などの声がありました。私はインターネットの評価は若者寄りであり、年寄りは口に合わないこともあると思っています。文化は中国人のものであり変えることも自由ですが、若者の好きな中国料理より年寄りの好きな中国料理のほうが好きです。

 

どの年代の、どの地方の、誰に好かれる料理を学びたいかまではっきり決めておけば、早く中国料理を理解することができると思います。

 

 

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