[四川料理巴蜀]のかくし味

Blog of Hashoku

外食業の事業継続のためのガイドライン

4月が始まってからお客様もあまりご来店されなくなり、コロナの防止対策もあって半ばから末まで社員に休んでいただきました。それでも家賃くらいは稼ごうと考え、アルバイトと妻と三人、店内営業を止めてテイクアウト営業してました。

 

5月に入りテイクアウトの需要が増えたので、従業員に復帰してもらって頭から半ばまでテイクアウトのみの営業をし、夜は8時で帰る営業にしました。しかし半ばになって緊急事態宣言が解けてからは急に徒労感を感じまして、月末まで完全に休みます。

 

6月以降の営業については店内でのお食事も再開しようと考えてました。行政や有志から飲食店事業継続のためのガイドラインという、感染拡大を起こさないための工夫が発表されてます。社会にとって素晴らしい取り組みだと思います。

 

当店は私と妻で経営してます。4月5月は売り上げがないため赤字でした。6月以降はどうでしょうか。ガイドラインを守って例えば座席数を減らして6割でやった場合、売り上げは普通に考えて最大6割です。当店の場合6割だと損益分岐点に届きません。つまり新しい事業など全く何の工夫もせず、同じことをした場合、ガイドラインを守れば6月以降毎月赤字ということです。つまり私の給料0です。

 

従業員の雇用を守って、店は赤字で、2ヶ月我慢しました。これは私だけではなくどの店どの経営者も同じだと思います。ガイドラインを守って6月以降の営業をすると毎月赤字になる場合、雇用継続の可能性はかなり低くなります。お店がなくなりますから。

 

ガイドラインはお客様の安全を考えています。従業員の安全を考えています。経営者の安全を考えています。しかし小さな店の経営者の生活は考えていません。ガイドラインはお店に関わる人の安全とお店を経営者する人の最低限の生活を天秤にかけてます。私には安全のためなら経営者だけ貧乏を許容せよと言ってるように見えます。従業員は雇用が守られ、安全が守られ、お客様は安心してお食事ができる。経営者だけが陰で泣いています。

 

ガイドラインを守らない選択肢が社会に受け入れられないのはわかってます。私も前向きなことをして売り上げとガイドラインを両立させたい。

 

ということでこの部分まで壮大な愚痴でしたが、弁当始めようと思います。お客様が少なくなる分、営業前にマイナスを補うだけの売り上げを確保したいと思います。持ち帰りは鉢盛と前菜だけ継続します。でもあまりにも気持ちがアレなら身の振り方を考えます。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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